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良本発見!

親子のための地震安全マニュアル―家庭で備える地震対策最新情報!
そもそも「備え」は、恐怖心からするものではないのだ。そろえてみたい。
被害の差が生む摩擦・温度差、情報の交錯、不公平感、例外なく誰もが被災者だという事実、街の復興と一緒には回復しない人々の心の傷、等々。(いや、正直に言えば、どこか懐かしげな表紙のイラストに妙に心惹かれたのだ)

パラパラとめくってみる。事実、非常食も家具転倒防止グッズも、何も用意してはいなかった。そこから始めよう。
行きつけの書店の地震コーナーで、何気なくこの本を手に取った。
食事中、就寝中、学校、高層ビル、海岸と、ありとあらゆる場所を想定し、シミュレーションされている。

道具を備えようと思う。地震、地震と世間は騒ぐものの、私にとってはまさに対岸の火事。
大災害を前に人間の無力さと、そのの怖さの本質を垣間みる。

そんなある日のことだ。イラストや写真を交え、とてもわかりやすい。
おそらく、かつて大地震の惨劇を目の当たりにした方々を除けば、大地震は誰にとってもイメージしがたいものなのだろう、ということである。

さっと読み終えて、一つ思ったことがある。
きっと、誰にとってみても、結局、地震は対岸の火事なのだ。

こんな気持ちにしてくれたこの本に感謝したい。
「うん、わかったよ、備えるからもっと恐怖心を煽ってくれよ」、そう私は他人任せに思っていたが、違った。
しかし、いくらこの本がイメージを感化してくれたとしても、そこから先何をするかはそれぞれが決定することだ。
たしかに、いい本は、イメージを手伝ってくれる。
まずは、この本をレジに持っていく。
けれど、何はともあれ、道具をそろえてみる。
身に迫る危険として受けとめられずにいた。
不謹慎を承知で言えば、今、私は「つっぱり棒」をイメージして、ワクワクしてさえいる。

未曾有の恐怖に脅えるからでもなく、安心したいからでもない。防災グッズを一揃えして「これだけありゃ大丈夫だろ」と高をくくった自分を打ちのめす本。

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