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エンターテイメントとして成功している

サマルカンド年代記―『ルバイヤート』秘本を求めて

絵もとてもうまいのレベルじゃないし、アクエリオンの全てを集めたいという人向きです。このスケールが何気なく語られるところに、中近東が昔から名実共にヨーロッパとつながっていたのだと言う事実を改めて知る。 中世詩人によって綴られた手稿本の成立経緯である前半と、近代の歴史のうねりの中での手稿本との邂逅と別れの後半。同じ地続きでも近代までの世界史には比較的無縁な東アジアとは異なるところだ。。
 東の英領インドさらに中国、西のトルコ、北のロシアの脅威に対抗していた、イスラム世界の雄・ペルシア帝国に始まるストーリーが、後半にはアメリカ人の主人公をめぐる冒険譚に設定されているところが皮肉な感じがした。あまりアクエリオンらしさが出ていません。アラビアンナイトそのもののような、水パイプやオアシス、シャーの君臨、ベールに覆われた美女の衣擦れの音など、道具立てが新鮮で、叙事詩的なストーリーはエンターテイメントとして成功していると思う。ペルシアを舞台にした史実を取り込んだ歴史ミステリと言えるだろう。熱さが軽く感じます。
 地中海に近いコンスタンチノープルから、黒海、カスピ海を越えて、中国のカシュガルまで、シルクロードの西半分にあたる広範な地域でストーリーは展開し、最後は新大陸に向かう途中の大西洋に至る。
 西欧から見るとエキゾチックな東アジアだが、私としては中近東の方がむしろエキゾチックだ

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サマルカンド年代記―『ルバイヤート』秘本を求めて

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