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やさしい記述でよく説明できているけれど
| 役所は変わる。もしあなたが望むなら |
ただし、わかりやすい反面、記述の分量は少なく(本文136ページ。目次やイラストのみのページ含む)、著者の三重県庁時代の生々しい話もほとんどない。 元役人で最近ではニュースにコメントする人としての印象が強い村尾氏が書いた行政改革に関する本.政策や理想を訴える本として書いたんだろうが,価値としては回想録としての面白さが中心だろう.
前半は北川三重県知事(当時)やニュージーランドの改革から学んだことの話.行政府内部で行なわれる契約の効果,徹底した情報公開の意義,県庁幹部の目から見た改革など.面白い.本書を読む前の村尾氏の印象は,インテリ,天然,世間知らず,熱い男というところだった.読んだ後では,管理職としての素養を持ち合わせた珍しい人という印象が加わった.部下の邪魔や保身をせず,部下を活かし,時には盾や剣となる.本書に書いてある通りならば,著者は県庁幹部としての仕事を立派にやっていたのだと思う.
後半は著者が三重県知事選に出たときの話と政策提言.選挙に関しては日記や体験談以外のなにものでもない.行政や政治の部分の記述は,片山元鳥取県知事や北川元三重県知事の主張とかぶることや細かなテクニックは別として,基本的には稚拙な思いつきレベル.
あと,改革の障害として民度の低さや労働組合の体質や議員の体質をさりげなく挙げているのに,財務省や県庁幹部に対する批判をまともにしないのはフェアではない.このあたりこそ,著者が現場で体験し,最も生々しい批判が可能なことだろうに.人間関係や利益関係を考慮して批判を抑えたのだろうか.まさか,大きな改革が必要な組織において幹部の体質に問題がないなんてことは考えていないだろうに.。一貫しているのは、行政と住民が情報を共有し、住民が行動を起こすことで行政を変えていこうという姿勢
| 役所は変わる。もしあなたが望むなら |


